センター試験の時間配分と解く時のコツ
いよいよセンター試験が始まります。落ち着いて今まで自分のやってきたことに自信を持って解いていきましょう。センター試験の問題を解く時間配分を記しておきます。
センター試験の時間配分と配点
センター試験 出題内容と時間配分と配点 (2019年センター英語)
大問 | 内容 | 配点 | 理想解答時間 |
1 | 発音・アクセント | 14 | 3分 |
2 | 文法問題 | 47 | 10分 |
3 | 空所補充・読解問題 | 33 | 12分 |
4 | 読解問題・文書読み取り | 40 | 15分 |
5 | 小説・物語文の読解 | 30 | 15分 |
6 | 論説文の読解 | 36 | 20分 |
200 | 見直し5分/ 合計80分 |
実は長文問題の配点ははセンター試験英語200点満点中のうち142点あります。
わからない問題があった時・・・
文法問題などでわからないからと、考えすぎてしまうと配点の高い長文が結局読めなくて大きな点数を落としてしまうことになってしまうかもしれません。
ということで、リズムよく解いていきましょう。
文法問題などでわからない問題があっても立ち止まりすぎず、とにかく4択から1つ答えを選択してマークシートに記入します。
そしてその問題の横にはクエスチョンマークや(?)星のマーク(☆)などをつけて、よければ問題の端をおっておきます。
そうすることで最後まで問題を解いて、見直し時間があるときにすぐにわからない問題へ戻ることができます。
それでは大問1からどのように解いたらいいのかを説明していきます。
第一問:発音・アクセント問題(3分でリズムよく解こう!)(配点14点)
発音は頭の中で発音しながら、下線の引いてある部分を強調しながら読んでいくことが大切です。
自然にもう日本語として使っているいわゆるカタカナ英語には気をつけましょう。
アクセント問題も、自分がここが強いなと思うところに印をつけていきます。こちらもカタカナ英語になってしまっている例えば「ボランティア」などには要注意。
第二問:文法問題(文の内容を考えながら正しい文法と組み合わせて10分で解こう)(配点47点)
この問題は大きく分けると3つのパートに分かれます。まず最初はセンター試験だけでなく、多くの私立の大学の入試にも出てくる問題です。
A: 短文の中の空欄に文法的、文脈的に正しい単語や語句を入れる。
今まで学校で学び、自宅でも学んできた文法知識だけでなく、やはり文全体を読んで文脈をとらえておくことが大切です。
文法だけでなく、文脈がわかった上での文法文脈の組み合わせで答えが完璧になる場合が多いです。
動名詞、不定詞だけでなく、仮定法、分詞構文などもよく出やすいですね。また仮定法でも例えば、If he should run away~のIfが省略されていて倒置が起こり、Should he run away~となったりする可能性もあります。
条件を表すIf 節、(when SV, in case SV, as soon as SV......)では未来のことを表す時でも現在形、あるいは現在完了形を選ぶなどもよく出てきます。
動詞部分に気をつけると何を選んだらいいのかよくわかると思います。
例えば、had+過去分詞がある場合、大過去の場合もありし、仮定法である場合もありますね。
リズムよく解いていくようにしましょう。
もし解く時のコツを詳しく知りたけでばこの記事を読んでみてくださいね。大問2No1~3→https://englishengish.com/centreexam-grammer1-3/、大問2No4~6→https://englishengish.com/centerexam-grammern46/、大問2No7~10→https://englishengish.com/centerexamgrammerno7〜no10/
B:並び替え問題(整序問題)
この問題は与えられた語句をその文の内容に合うように並び替えていく問題です。
この問題は会話問題であることが多いのですが、受験生の中には、並び替え部分のところだけ見て並び替えようとする方も多いと思います。
しかし、なぜ、会話になっているのか考えてみてください。
その会話の中で文の流れをつかむことによって、その並び替えをする部分の内容が、選択語句を見たときにこのような内容で並び替えるといいんだなとわかるのです。
会話全体をさっと読んでもそんなに時間はかからないはずなので、文脈をつかんであとは文法的に正しく並び替えていくと短時間で正確な答えが導き出せます。
当たり前ではありますが、文の基本は主語+動詞であることを頭に入れておきましょう。
そのあとに目的語が続いたり、目的語が続いたとしたらそのあとで関係代名詞や関係副詞で修飾したり、過去分詞、現在分詞などで後置修飾したりするというのが英語の文の作り方です。
これを頭にやっていきましょう。
具体的に問題を解いてみたければこちらをどうぞ⬇️
C:組み合わせの作文
この問題は苦手にしている人が多いです。これは下の選択肢があまりにも多いからです。組み合わせが8個もあるのを見てしまうと焦ってしまいますよね。
しかし、この下の組み合わせは見ないようにしてください。
この問題もBの並び替え問題同様、会話文になっています。
それゆえ文の流れを大切にしながら読んでいって、組み合わせの部分をどのような内容にすると文の流れに合うか、どのような文法を使えばいいのかということがわかれば、組み合わせは自然にわかります。
そこでA-B-A, A-B-Bなどの組み合わせを自分で考えてから、下の選択肢を選ぶようにしてくださいね。
第三問:空所補充・読解問題(配点33点)文脈をつかんで12分で解こう
さあ、ここからいわゆる長文問題に入ってきます。一問が5点、6点となりますので、点を取るチャンスがたくさんある問題だと前向きに考えて解いていくようにしましょう。
A:不要文を指摘する問題
この問題は苦手にしている人がとても多いです。
この問題を解くコツはズバリ、「何がどうした」というフレーズでその文の内容をつかむことです。
例えば「ああ、この話は「お茶」の話だな」と思うのではなく
「この話は「お茶をどのように焙煎してくのか」というように主語+動詞の形で文章の最初の下線部を引いていない文をみてまとめておくようにすると、不思議なくらい簡単に不要文が何かということがわかるはずです。
詳しいやり方をもう一度確認したいときはこちらの記事を読んでみましょうね。センター試験第三問 A不要文問題→https://englishengish.com/centerexam-unwantedsentence/
B: 会話文の完成
この問題では何人かの人たちが集まって、1つの話題について話し合っているというsituationの問題です。
一人の人、もしくは二人の人が話した後に、別の人が「ああ!君はこういうことを言ったんだね」というふうにまとめてくれるのですが、このまとめの部分が問題になっているのです。
ここで大学入試センターが問うてるのは、一人の人が言ったことを要約できるかということなのです。
たまたま会話にはなっていますが、どのような長文問題でも段落ごとにその要約をしていくことはとても大切です。
文を最初から流れるように、特にこの問題は会話ですから、自分がある内容について話しているかのように訳していくと自然に内容は把握できるはずです
第4問:読解問題・グラフ、表の読み取り、文書の読み取り(配点40)(15分で解こう)
A: 表やグラフを含んだ長文読解
これは社会問題に関する問題が多く、各国の教育問題の違いなどを比較しているものです。そのトピックに関する表はグラフが必ずセットで出されていますので細かなところまで読んでいく必要があります。
1つのコツは長文を読む前に与えられた表やグラフに目をさっと通し、そのグラフや表が何をあらわしているのか、何を問うているのかをある程度つかんでから、問題文を読み、その答えを探しながら読んでいくといいですね。
適当に読むと答えを間違ってしまうような選択肢になっています。
しかしきちんと読めれば正解は必ずわかりますから、丁寧に読んでいきましょう。
設問で何が問われているのか、どのような情報が求められているのかということをきちんと表や本文にも印をつけながら読んでいくといいですね。
B:広告、ウエブサイト、ポスター、掲示などの読み取り
英語で書かれている広告や掲示などを見て、答える問題になっています。この問題は問題をしっかりと読んで求めるべき情報を探しながら読んでいくことが必要となってきます。
先に質問を読んでからどのような情報を求めるかが必要なのですが、ちょっとした計算問題もあります。この計算をするときに必要なことが小さな文字で書かれていたりすることが多いので、小さな文字には注意しておくといいですよ、
第5問:物語、小説の読解(配点30)15分で解こう
この問題は小説であったり、物語であったり、メールのやり取りであったりします。誰がそのお話の主人公なのか、どのような状況なのか、どのように話が流れているのか時系列をとらえながら、やはり物語を楽しみながら、読んでいくようにするといいと思います。
「誰が、いつ、どこで、何を、誰と、誰に、どちらを使って、どのようにしたのか」というようにいわゆる5W1Hをしっかりとつかんでいくといいと思います。
第6問:論説文の読解・各段落の内容把握(配点36)15分で解こう
さあ、最後の問題に来ました。この問題は全部正解すると36点、つまり200点満点のセンター試験で2割近くの点が取れるのです。多くの人がここにたどり着くまで時間が足らなくなるのですが、このブログを見てコツをつかんでくださっているみんなはこの部分も落ち着いて正確に解くことができると思います。
ぜひこの問題の解き方のコツをしっかりとつかんで全問正解しましょう。
リスニング問題(配点50点)
リスニングは大学によってはリスニング50点筆記200点250点満点を、200点に圧縮して計算したりすることもあるのですが、やはり大きな点数になりますね。
リスニング問題は二回聞けますので基本的には落ち着いて聞きましょう。
まとめ
さあ、ここまで各問題の配点、解答時間、そして問題を解くコツをお話しして来ました。
最初の文法問題、つまり、大問1と大問2を15分で解くようにイメージしましょう。そうすることによって配点の高い長文問題に時間をかけることができます。
自分の答えに自信がないときにはきちんと印をつけておき、とにかくマークシートには印をつけておきますが、見直しの時間の時にもう一度考えていきましょう。
1つの問題でつまづいて時間をかけすぎるのではなく、リズムよく解いていくこと。そして今まで頑張ってきた自分に自信を持って、今まで自分が身につけた力を最大限まで出せるように頑張ってくださいね。