センター試験文法問題No1~No3
さあ、いよいよセンター試験の文法問題に来ましたね。センター試験の筆記問題は80分あるのですが、センター試験模試などで点がなかなか出にくいという人は実はここで大きく時間を取られていることが多いです。
これは実はセンター試験に限らず、 TOEICの問題で最後の問題までたどり着かない人、もしくは最後は「塗り絵」と言ったりするのですが、とりあえずマークシートの選択肢を適当に塗りつぶしていく状態になってしまう人は、同じく文法問題でつまずいている人が多いのです。
ではこの文法問題をどう速く、正確に解いていくのか、どのような問題が出されているのかをお話ししていきましょう。それに基づいて、過去問題をしっかりと解いていくようにしていきましょうね。
先生、文法問題って本当に難しいですよね。
そうですね。学校でテストごとに勉強してきたものが自分のものになっているとそう難しくはないのですが、テストが終わると忘れちゃったという人も多いです。
本当にそうです。でもあと少ししかないから頑張りたいです!
そうですよ。最後まで諦めないことが大切ですね。
そして、実は文法問題はその問題の中に、どうしてその答えになるのか、というヒントが隠れてるんです。それをうまく見つけ出していく!というふうに考えるとよりわかりやすくなると思いますよ。
そっか!そう考えると少し楽しく解けそう!
今日は具体的に2019年度のセンター試験の文法問題を使って1つ1つどう解いていけば良いのか、そしてさらにそこから何を勉強したらいいのかを話していきます!Let"s get started!
センター試験文法問題No1
問1:Casey was getting worried because the bus going to the airport was clearly ( )the schedule.
① after ② behind ⓷ late ④ slow
Casey was getting worried(Caseyは心配になってました) because(何故なら)the bus(バスがね)
going to the airport(空港へ行く)
was clearly (明らかに)( )the schedule.(スケジュールに・・・・いたから)
カレン、とってもうまく前から訳せていますね。ここでは美しい日本語にするというよりも前からネイティブが考えているようにうまく内容をうまく自分のものにしていけばいいの。その時に品詞が品詞としてわかるように訳していくのもコツね。
文法問題ですが、いきなり選択肢を見るのではなく、文法事項を確かめつつ、訳してみて、( )の中にどんな単語が入るのかを考えてから選択肢を見るようにしてくださいね。そうすることで、答えはどれだろうと悩むことも少なくなるし、速く正確に解けるようになります。
先生、ここはバスがスケジュールに遅れてるってことですね!
そうです!ではここでは何を入れたらいいのかわかる?
ここはバスが遅れた状態になっているということで
前置詞+scheduleで副詞みたいに使えばいいのかな。
そうですね。ここで前置詞として使えるものは何かわかる?
はい!afterとbehindは前置詞として使えます。しかもbehindは「〜に遅れて」という意味があるからbehind scheduleですか?
正解!そうですよ。slowとlateは形容詞ですからここでは使えませんね。なぜならscheduleは可算名詞ですから、a slow runnerのようにa などの冠詞かmyなどの所有格が
がないと使えないからです。scheduleはI am on a tight schedule. (スケジュールが詰まってるんだ)みたいに使うんです。ということで品詞を知っているというのも大切ですね。ただ、品詞がわからないというときはその単語をどう使っていたか、先ほどのI am on a tight scheduleのような例文が頭の中に浮かぶといいですよね。そうすることで品詞とかあまり気にするkとなく自然にこれは当てはまらないとなってくるようになりますよ。
さらにここではscheduleを使ったイディオムも覚えておきましょう。どんな前置詞を入れるかで意味か変わりますよ!面白いですね。
- スケジュールよりも前に ahead of schedule
- スケジュール通りに on schedule
- スケジュールよりも遅れて behind schedule
センター試験文法問題No2
問2: If you are in a hurry, you should call Double Quick Taxi because they usually cone in ( ) time.
① any ② few ③ no ④ some
If you are in a hurry,(もしあなたが急いでいるのなら) you should call(電話したほうがいいよ) Double Quick Taxi( Double Quick Taxiに) because(何故なら) they (Double Quick Taxiは)usually cone(大抵来るからね) in ( ) time.( )
カレン、うまく訳せてますよ。in ( ) timeでどんな意味になると思う?
急いでるから「すぐに来てくれる」みたいな感じかな。
そうですね。ここで選択肢の1つは消えるのはわかる?
はい!timeはaもついていないし、複数形になっていないから、複数形にしか使えないfewは絶対に無理!
で、ここは「すぐに」ということでin no timeだと思います。
カレン、すごいね。正解ですよ。
先生、any timeやsome timeという言い方はあるけどどういう意味ですか?
any timeには「いつでも」という意味がありますが, in any timeということはできません。We can come any time(いつでも来れるよ)のように使います。前置詞を使うならat any timeとは言えます。at any timeは副詞のanytime(いつでも)と同じ意味になります。any time(いつでも)は形容詞+名詞の形になります。
some timeは(幾らかの時間)ということでwhileと同じ意味にあります。sometimeは((未来、または過去の)いつか)という意味です。sometime soonで(そのうちすぐに)という意味です。
sometimesは(時々)という意味で、この意味と同じイディオムは入試問題でよく出るので覚えておきましょう。once in a while, occasionally, from time to time, at timesなどどれもよく出て来ますよ!Check them out!
I see.よく覚えておきます!では次の問題やってみます!
センター試験文法問題 No3
問3:After ( ) dropping the expensive glass vase, James decided not to touch any other objects in the store.
① almost ② at most ③ most ④ mostly
After ( ) dropping (落とした後で) the expensive glass vase(高価なガラスの花瓶を), James decided (ジェームスは決めました)not to touch (触らないと)any other objects (他のどんなものにも)in the store(その店の中の)
先生、訳してみたけどなんか違和感があります。Jamesは花瓶は本当は落としてないんですよね。もう少しで落としそうになったから、お店のものを触らないって決心したということですよね。
そうね。
なんか、mostとかmostlyとかalmostとか似てるしややこしいです!
確かにそうですよね。ただ、ここでは品詞で少し見分けることができます。ここはAfter ( ) droppingとなっていますが、このdroppingは動詞のdropが前置詞の後に来ているので~ingをつけて、droppingという動名詞の形になっているのです。ということは元々は動詞ですから、動詞を修飾するのは副詞ですよね。ですから、ここでは副詞のalmostかmostlyが入ることになります。
そっかあ!そういうことを知っているだけで、選択肢を絞ることもできるんですね。すごい!じゃあalmostは「ほとんど」という意味があるから、ここは「もう少しで落としそうになった」「危うく落としそうになった」みたいな感じになるからalmostかな。mostlyは量や程度を表して「大半」みたいな意味ですよね。My friends are mostly hardworking.(私の友達は大部分はよく勉強する)と言ったりしますよね。
そうですね。almostは「ほとんど」の意味で使われて、I have almost finished my homework. (私はほぼ宿題が終理ました。)みたいに使いますね。
almostとmost とmost ofの使い方は間違える人が多いのですが、almostは副詞ということを覚えておくと、副詞は名詞以外の品詞を修飾するということから、きちんと使えるようになっていきますね。
Most peopleということができるので、Almost peopleと使いがちなのですが、peopleは名詞なので、修飾するものは形容詞でなければなりませんね。ですから、Almost all the peopleのように使うのです。
Mostは名詞で「ほとんどのもの(人)」という意味も、形容詞で「ほとんどの」という意味もありますのでMost of our family are happy. ということも、Most people are happy.ということもできるんですね。
わかりました!
形容詞は名詞を修飾する!
副詞は名詞以外を修飾する!と覚えておくといいですね。
most もalmostも例文ごと大きな声で発音して自分のものにしておきますね。