さて、さらに文法問題で出てきそうな文法事項を学んでいきましょう。
助動詞
先生、助動詞はたくさんありますね。
そうですね。助動詞は動詞の意味をさらに助ける働きをしています。基本的には主語と動詞の間に入れて使います。現在形の時、主語が代名詞に置き換えた時にHe, She, Itの時に助動詞のあとでも必ず動詞の原形になります。つまり、常に助動詞の後の動詞は原形と覚えておいてくださいね。
He must be very happy.(彼はとても幸せに違いない)
ただ、話し手がいる時制よりも過去のことを思って話す時には助動詞のあとは完了形の形が続きます。
He must have been very happy.(彼はとても幸せだったに違いない)
そっかあ!助動詞の後には過去形は持ってこられないから、現在完了形の形なら過去から現在のことまで表すから、つまり今よりは過去のことを表すことができるからですね!
よく出る助動詞の意味
must「〜しなければならない」must not=Don't~「〜してはいけない」、must「〜に違いない』
cannot be「〜であるはずかない」
cannot beとmustと混同する人が多いので気を付けましょうね。
wouldとused toはどう違うのですか?
wouldはoften とともに使うことが多くて「よく〜したものだった」という意味になります。
used to doは「昔はよく〜したものだ」といういみになります。
used to doとbe used to doingは本当によく出ます。
ここで気を付けなければいけないのは、used to doとbe used to doing との違いで本当に本当に入試でよく出てくる問題になっています。
問題を解いてみましょう。
John (..............) to beach regularly after work, but now he never goes.
① is used to go ② was used to going ③ used to go ④ used to going
ここは文の意味をしっかりと捉えないといけないですね。「ジョンは仕事の後に定期的に海岸へ(............)でも今は決して行かない」と訳せるから、「かつて行っていた」の意味のused to goの③が答えですね。
おお!正解です。ではもう1問トライしてみてくださいね。
Mary belonged to tennis club, so she is used to (............)tennis.
① play ② be playing ③ have played ④ playing
これも文の意味をきちんと訳した上で考えるといいですよね。「メアリーはテニス部に所属していた。だから。。」
先生、ここは「テニスするのに慣れていた」か「テニスをしていたものだった」としても意味的には合わないこともないですよね。
変ですが絶対におかしいとも言えませんよね。じゃあどこに気を付けたらいいかな?
はい!sheの後にbe動詞のisが来ていることがヒントだと思います。
used to doとbe used to doingは混同する人が本当に多く、それゆえに入試には本当によく出て来ます。
文法問題では動詞の形をしっかりと捉えると解ける問題が多いので、普段から主語と動詞との間にはスラッシュを入れて解くようにするのは文法問題で正解を導きだすためにとても大切なことだと思います。
例えば
A: He/ used to /play tennis.
B: He /is used to /playing tennis.のようにスラッシュを入れます。
AにはHeの後にbe動詞がないので、「かつて〜していた」のused to doと考えられ、BにはHeの後にisというbe動詞があるので、「〜することに慣れている」というbe used to doingだと考えられますね。
Mary belonged to tennis club, so she/ is used /to (............)tennis.
① play ② be playing ③ have played ④ playing
はい!わかりました!be動詞があるのでここはtoの後には〜ingの形になりますから、ここは④のplayingが入るんですね!
そうですね。ではカレン、なぜ2つの表現used toもbe used toも、どちらもtoがあるのに1つは動詞の原形で、もう1つは〜ingの形になっているのかわかりますか?
はい!アリス先生に以前教えていただいた前置詞の後は名詞か、動詞の〜ingということですね!
そうです!よく覚えていましたね!前置詞もonやinならわかりやすいのですが、前置詞のtoは不定詞のtoと同じ形で見た目なので、たくさんの人が間違いやすいので、入試などの問題になるのですね!
to+動詞の〜ing(動名詞)の形をとる慣用表現
- I am looking forward to seeing you.(あなたに会えるのを楽しみにしています。)
- What do you say to going out for dinner?(夕食に出かけるのはいかがですか?)
- I am [get/ become] used to living alone in this house.(僕はこの家に一人で暮らすことに慣れている(慣れてきている)
- I am {get/become] accustomed to living alone in this house.(僕はこの家に一人で暮らすことに慣れている)
- When it comes to studying Spanish, I am always at a loss.(スペイン語の勉強となると、僕はいつもどうしたらいいのかわからなくなる)
- My parents object to my brother John marrying her.(僕の両親は弟のジョンが彼女と結婚することに反対している。
たくさんありますね。これは動名詞を使った表現なんですが、used to do、be used to〜ingと共に覚えておくといいのでここに記しておきますね。
最後の文のmy brother Johnはmarrying という動名詞の意味上の主語になっていることにも気を付けておいてくださいね。
さらにwhen it comes to ~ingは並び替え問題でもよく出て来ますのでこれにも気を付けておきましょう。でもこれも、副詞節を作る接続詞のwhenの後には主語と動詞がくると考えると並び替えも簡単にできますね。
助動詞+have+過去分詞
この形もよく出てきます。先ほど説明した時制の違いを表すために使います。
I may use this pen.(このペンを使うかもしれない)
I may have used this pen. (このペンを使ったかもしれない)
基本のcan, may, must, shouldなどの意味がきちんとわかっていれば時制に気をつけるだけで理解できますよ!
- Tom cannot have taken the wrong train.(トムが電車を乗り間違えたはずがない。)
- I may(might) have forgot the name of the book.(僕その本の名前を忘れたかもしれない)👉mightを使うとひょっとしたらという意味になります
- He must have studied hard.(彼は一生懸命に勉強にしたに違いない)
should have 過去分詞、need have 過去分詞は仮定法の考え方と同じで、「あの時〜するべきだった(けどほんとはしてない)」「あの時〜する必要があった(のに本当はしてない)」という意味でよく出ます。
問題を解いてみましょう。
A: How was the party last night?
B: It was really exciting. I met many interesting people. You ( ................) with me.
① should come ② must have come ③ should have come ④ need to come
A:昨日のパーティどうだった?
B:めっちゃよかったよ。面白い人たちにも会ったし、君も僕と(..........)だったよ。
うまくつかめていますね!ということは???
君も僕と一緒に「来るべきだったよ」ということだから、実際にはいかなかったわけだから、「〜すべき」という意味のshouldの後はhave+過去分詞にして、今よりも過去のことを言うといいから、③のshould have comeがぴったりですね!
That's right.そうですね。きちんと会話の内容を掴んだ上で、文法力を活かせば、答えはしっかりと出せますね。
助動詞を使った慣用表現
たくさんありますが、入試によく出るものをあげておきますね。
had betterとwould ratherはnotとともに使った問題の形で出て来ることが多いです。
なぜならついつい、had notとしちゃったり、would notとしちゃうからなんです。
え〜〜?それではダメなんですか?
そう思う人がいるからよく入試に出るのよ。ここではhad betterで1つの助動詞、would ratherで1つの助動詞と考えると絶対に間違えないですよ。
問題を解いて見ましょう。
Mom, I studied till 12:00 last night and I am so sleepy, so I (..............................) join the picnic
① had better ② would not rather ③ had better not ④ would rather not
これは「昨日12時まで勉強して今眠いから、ピクニックに行きたくない(行かない方がいいと思う)」と言う意味になりますね。
でもここでは「むしろ〜したい』would notの否定形を使うといいけど、would notで1つの助動詞と考えて④のwould rather notとするといいですね!
そうですね。
同様にあなたは今帰らない方がいいよと言う文なら、You had better not go back now.となりますね!
cannot help but do「〜せざるを得ない」もよく出ます。これとともに同じ意味のcannot help doingも覚えておきましょう。helpの後にbutがあるときには動詞の原形、ないときはdoingの形で続きます。
I cannot help but study math.
=I cannot help studying math.「数学を勉強せざるを得ない」
all you have to do is (to) doはhave only to doと同じ意味ですが、どちらもよく出るし、並び替えでもよく出るので覚えておきましょう。
all you have to do is~やall you need is ~歌の中でもよく歌詞の一部として歌われているのですが、並び替えがうまくできない人が多いようです。
助動詞だけで色々な大切なことがありましたね。自分のものにしっかりしていきましょうね。