英検2級合格のためには長文で点を取るのはもちろん、やはり大問1で単語力をしっかりとつけておくことが必要です。
どのように単語力をつけていくのかには別記事でも説明していますが、
単語力とともに、例えば、単語がわからなかった時にどのように解いていけばいいのかも含めてしっかりと英文読解力がついていくように説明していきますね。
前回あげた記事では第問しか説明できていなかったので、5問やりましょうと言ったうちの2問を今から解いていきましょう。
もう一度確かめておきたい方はこちらから
英検2級大問1の解き方
英検2級大問1-(2)
さあ、Karen,
第2問をやってみましょうか。
はい。先生。やってみます!
(2) A: I heard there's a new mayor.
B: Yes, the old one (..............)when his wife got sick. He wanted to spend more time helping to take care of her.
1.resigned 2. preserved 3. surfaced 4. bloomed
どうかな?じゃあいつものように
前から訳してみてね。
はい!やってみますね。
A: I heard there's a new mayor.
(聞いたよ。新しい市長さん誕生だって)
B: Yes, the old one (..............)when his wife got sick. He wanted to spend more time helping to take care of her.
(そうなの。前の市長さんは(・・・・・・)したんだ。奥さんが病気になった時。前の市長さんはもっとたくさんの時間を過ごしたかったんだ。奥さんの世話をするのを助けるのに)
Karen,うまく訳せましたね。
the old oneが何を指しているのかも
よくわかりましたね。
Aさんの話した文の中に名詞は
a new mayorしかないですし、
newとoldとの対比だと思うので
すぐわかりました!
さらにここは「奥さんのお世話にかかる時間がもっと欲しかったから(・・・・・)」ということだから、「お仕事を辞めた」ということだと思います!
いいですね!
1.resigned 2. preserved 3. surfaced 4. bloomed
う〜ん。2のpreserveは
preserved flowerのpreserveだから
「保存する」ということでしょ。
3. のsurfaced は「表面」の意味の
名詞のsurfaceの動詞かな。
4.のbloomはcherry blossom「桜の
花」の動詞形だから 「花が咲く」
ということで1のresignedだと思います。
いいですね。正解ですよ!
resign
「辞める」という言葉に当たる英単語は、quit, leave, retireそしてresignです。このresignは「辞職する、退職する」という意味で少しフォーマルな感じがします。
この単語の名詞系はresignationといい、「退職、辞職」という意味があります。「総理大臣が辞職する」などというときにも使います。
まさにここは「市長さんが退職する」ですから文脈に最も合う単語ですね。
発音にも注意しましょう。resign「辞職する」 [rizáin]
resignation「辞職」 [rèzignéiʃən]
英検2級大問1-(3)
さて、次の問題に行ってみましょう。
(3)A: Were you born here in Canada, George?
B: No, actually my family came here from France when I was three. Most of my ( ・・・・・)still live there.
(1) renovations (2) relatives (3) ingredients (4) institutions
A: Were you born here in Canada, George?
(あなたはここカナダで生まれたの?ジョージ?)
B: No, actually my family came here from France when I was three. Most of my ( ・・・・・)still live there.
(いや、実はねうちの家族はここにきたんだよ。フランスから。僕が3歳の時にね。
僕の(・・・・)のほとんどはそこに今でも住んでるよ)
Karen,
うまく訳せていますね。(・・)の中には
どんな言葉が入るかわかる?
わかります!ジョージの家族はフランスからカナダに
引っ越してきたけど、彼の(・・・)のほとんどはまだフランスにいるってことだから「親戚」が(・・・)の中に入ります。
そうですね。やはり、文脈をしっかりととらえる
ことができると(・・・)に入る単語の意味が
選択肢を見る前にわかりますね。
(1) renovations (2) relatives (3) ingredients (4) institutions
の中で、知っているのは(1)のrenovationsだけなんです。renovationってマンションのリノベーションをしたみたいな感じで使いますよね。(4)は聞いたことあるけど
ちょっと思い出せないんです。
そういう時もありますね!でもそのような時でももし、(・・・)に入る日本語が想像できたとしたら???
後の3つは知らなかったんだけど
親戚と考えると「自分と関係している」ということだから
「関係する」ってrelateとかですよね。relationshipは
「関係」という意味だし。
そうですね!
と考えると(2)のrelative が
「親戚」という意味な気がします!
Oh! That's right!
よくできましたね。
relative
relative[rélətiv]は「親戚」という意味の名詞です。この単語は英検だけでなく受験にもよく出てくるのでしっかり覚えておきましょう。
Karenの言った通りrelateの派生語です。
relate [riléit]自動詞「関係する」他動詞「〜を結びつける」
relationship[riléiʃənʃìp] 「関係」「血縁関係」
などを覚えておきましょう。
また、英検では自分の「先祖」は、や
自分の「子孫」はという語も時々出てきます
こちらも覚えておきましょうね。
ancestor「先祖、祖先」【対】descendant 「子孫」
ingredient
これは「お料理の材料」「要素」という意味の単語です。
What ingredient did you use in this dish?「この料理にどんな材料使ったの?」
key ingredient to live 「生きるための重要な要素」
のように使います。
また「ものを作るための材料、原料/ 映画などのネタ」などを意味するのはmaterial です。これも英検には必出なので覚えておきましょう。長文でよく出てきますよ。
institute
この単語はしっかり覚えておきたいですね。Karenが聞いたことがあるのは名詞としてのinstituteだと思います。
「研究所、協会」という意味があります。
あ、だから聞いたことが
あったんですね。
この名詞のinstituteとともに覚えておきたい似ている単語は
association 「協会」「提携、同盟、交際」 soccer association「サッカー協会」
organization「団体、組織」 WHO 「世界保健機構」World Health Organization
foundation 「土台、財団法人」
このinstituteのstituteに着目してくださいね。
このstituteは何の単語と似てるかな?
standと似てませんか?実はこのstituteには
「立てる」「立つ」という意味があるんです。
そうなんですか?
ということでこのstituteが入っている
単語を一気に覚えていきましょう。
このように語源を知っておくと単語は一気に
覚えやすくなりますね。
institute in[中に]-stitute[立っている]・・・「制定する」
constitute con[一緒に]-stitute[立っている]・・・「構成する・〜を成す・占める」
substitute sub-[下に、代わりに]-stitute[立てる]・・・「代用する」
名詞ではinstituteには「研究所・協会」の意味があります。
institutionは名詞で「制度・施設」の意味があります
constituteの名詞形はconstitutionで「構成・組織」の意味の他に「憲法」という意味があります。
これも大切なので覚えておきましょう。
substituteの名詞形substitutionには「代理」の意味があります。
これで一気にいろんな意味が覚えられたし、接頭語の
in、con, subなどの意味がわかっていれば単語の意味も推測できるようになりますね!
まとめ
さあ、ここまで英検2級の問題の大問1の問題を2問じっくりと見てきましたがいかがでしたか?
もちろんまずは(・・・)の中にどのような単語が入るのかがわかれば大丈夫です。その上で他の選択肢がまた別の問題では(・・・)の中に入る単語になったり
あるいは長文の中で意味をとらえるのに重要な役割を果たすこともありますのでこのようにじっくりと覚えていくのもまた楽しいですよ。
特に語源などを知っていれば、一気に覚える単語の量は増えていきます。
レッスンの中で気になる語源などがあれば、また詳しく説明していきますので楽しみにしておいてくださいね。
次回は大問1の(4)と(5)をKarenと一緒に解いて、そして詳しくどのように解いていけばいいのか解説していきますね。
Enjoy!!