英語の語源
Alice先生、先生はよく英語の語源についてレッスンでお話ししてくださいますよね!
確かに英語の語源を知っていると英単語が覚えやすくなる
ような気がするんですけどやっぱり知っておくといいですか?
おお!Saraちゃんいいこと言ってくれますね。先生嬉しいな。そうですね。英語学習の旅において単語の語源は隠れた鍵になるのよ。
え?鍵ってどういうことですか?
言葉というものは単なるコミュニケーションの手段ではないのよ。その中に実はその言葉がここまで生きてきたその歴史と文化が交錯した素晴らしい旅路とも言えるの。その旅をより意義深いものにしていくために語源を知っておくとすごく役に立つのよ。
え〜!!先生なんか面白そう!
おお!カイトも興味持ってくれてるのね。嬉しいな。じゃあ一緒に語源について学んでいきましょうね。
語源を解き明かすことで、言葉の本質が明らかになります。単語はただの文字の組み合わせではなく、その起源や変遷には様々なストーリーが込められています。例えば、「etymology」(語源学)という言葉を探求することは、言葉の起源への探求そのものです。
英単語の旅は、語源を辿ることで一層興味深くなります。単語がどのようにして形成され、変化してきたのかを知ることは、その単語を深く理解する第一歩です。この冒険が単なる単語の覚えごとを超え、学習の喜びを倍増させます。
語源を使って問題を解いてみよう
じゃあ、saraちゃんとカイト、この問題解けるかな?
わあい!考えてみる💖
私わかったかも!!
おお!二人ともすごいね。じゃあカイト、いつものように英文の前から理解していきましょうか。
うん!じゃあやってみるね。
カイト、頑張って!💪
The team (そのチームは)decided (決めました)to __________ (〜することを)
このthoroughly という意味がよくわかんないんだけど、ーlyって書いてあるから「〜な風にとか〜のように」みたいな意味かな。次に行くね。for (〜のために)the upcoming championship match.(次のチャンピオンシップの試合の(ために))
おお!いいですね。わからない単語があってもそんな風に訳していくといいですよ。じゃあ、選択肢を読む前にどんな言葉が( )の中に入るといいのかなって考えてみようか。
え〜っと!チャンピオンシップの試合のためにってことは
試合のために練習するとか準備するっていう意味かな!
おおおおお!カイトいいんじゃない?
いいですね!日本語では答えがもう出たかも!
練習するってpracticeだけど選択肢の中にはないから・・準備するってことなのかな。準備するって「何かの前にやる」ってことだから・・「前に」っていう意味があったらいいのかな。僕、まだ3級勉強しているところだから選択肢の単語はちょっと難しいんだけど・・・
カイト、がんばれ!
あ!そういえばこの間、中学受験のためのPre-testって受けたんだ!本番の
テストの前に受けるテストだって塾の先生が言ってた・・
おおお!!!ということは??
prepareだ!!!!
おお!さすがカイト!
カイト、正解で〜す😆
わ~い!!prepareって準備するっていう意味なんだね。本文の意味がわかって( )の中に何が入るのか日本語でわかって、そしてpre-の意味を知っていたら解けた!!
そうなの。そうやって言葉の成り立ちを知っていると
単語も覚えやすくなるし、わからない単語の意味も推測できたりするのよ。
ちなみにthoroughlyの意味と、他の選択肢の意味、saraちゃんカイトに教えてあげてね。
もちろん!thoroughlyは「徹底的に」という意味だからここは「チームは、今後のチャンピオンシップ試合に備えて徹底的に準備することを決定しました。」という意味になります。そして選択肢の意味は
a) celebrate(祝う)
b) compete(競う)
c) analyze(分析する)
d) prepare(準備する)
になります!
Pre-の中にどんな意味があるのか、preで始まる単語をチェック
saraちゃんありがとう💖そしてカイト改めておめでとう💖このようにpre-といういわゆる接頭語という単語の前にある部分なんだけどこの意味が「前に」という意味だと知っていると他の単語も覚えやすくなるのよ。ではpre-から始まる単語をいくつか示しておきますね。
わ!なんか確かに「前に」という意味だ!!
でしょ💖じゃあそれぞれの言葉がどんな風にできてるのか教えちゃうね。
Prevent: 語源: ラテン語の「praeventus」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「venire」(来る) 意味: 前もって来ることを妨げる、予防する Predict: 語源: ラテン語の「praedicere」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「dicere」(言う) 意味: 前もって言う、予測する Preserve: 語源: ラテン語の「praeservare」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「servare」(守る) 意味: 前もって守る、保存する Precede: 語源: ラテン語の「praecedere」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「cedere」(行く) 意味: 前を行く、先立つ Prefer: 語源: ラテン語の「praeferre」 構成要素: 「pre-」(前に) + 「ferre」(持つ) 意味: 前に持つ、好む Presume: 語源: ラテン語の「praesumere」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「sumere」(取る) 意味: 前もって仮定する、推測する Precaution: 語源: ラテン語の「praecavere」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「cavere」(注意する) 意味: 前もって注意を払う、予防措置 Prelude: 語源: ラテン語の「praeludere」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「ludere」(遊ぶ) 意味: 前もって遊ぶ、前奏曲 Premonition: 語源: ラテン語の「praemonere」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「monere」(警告する) 意味: 前もって警告する、予感 Preamble: 語源: ラテン語の「praambulus」 構成要素: 「pre-」(前もって) + 「ambulus」(歩く) 意味: 前もって歩く、前文 |
先生ありがとうございます!例文作ってみます!カイト読んでみてね。
Prevent: Example Sentence: Regular exercise can help prevent various health issues. 日本語訳: 定期的な運動はさまざまな健康問題を予防するのに役立ちます。 Predict: Example Sentence: Meteorologists use advanced technology to predict the weather accurately. 日本語訳: 気象予報士は高度な技術を使って天気を正確に予測します。 Preserve: Example Sentence: Proper packaging helps to preserve the freshness of food. 日本語訳: 適切な包装は食品の新鮮さを保存するのに役立ちます。 Precede: Example Sentence: The appetizers will precede the main course in tonight's dinner. 日本語訳: 今夜のディナーでは、前菜がメインコースに先立つでしょう。 Prefer: Example Sentence: I prefer tea over coffee because of its soothing effect. 日本語訳: 落ち着く効果があるため、私はコーヒーよりも紅茶を好む。 Presume: Example Sentence: Do not presume someone's intentions without clear evidence. 日本語訳: 明確な証拠がない限り、誰かの意図を仮定しないでください。 Precaution: Example Sentence: Wearing a helmet is a necessary precaution when riding a motorcycle. 日本語訳: バイクに乗る際にはヘルメットをかぶることが必要な予防措置です。 Prelude: Example Sentence: The overture serves as a beautiful prelude to the opera. 日本語訳: 序曲はオペラへの美しい前奏となります。 Premonition: Example Sentence: She had a strange premonition that something bad would happen. 日本語訳: 彼女は何か悪いことが起こる予感があった。 Preamble: Example Sentence: The preamble of the constitution outlines the fundamental principles. 日本語訳: 憲法の前文は基本的な原則を概説しています。 |
わ!saraちゃんすごい!例文を読んだらもっとわかりやすくなった!
でも先生質問!語源のところにラテン語って書いてあるけどラテン語ってなあに?
おお!面白いところに気がついたわね。ラテン語って今は実際に普通の人が喋ったりしている言葉ではないんだけど実はカイトやsaraちゃんが勉強している英語にも影響を与えている言語なんですよ。フランス語やスペイン語、イタリア語、ポルトガル語などの元になったもので国と国とが戦争したり征服したりという歴史の流れの中で英語を含め西欧の国々の語彙に影響を与えてるんですよ。
ラテン語について少し説明しておくね。
ラテン語ってなあに?
ラテン語は文学や文化、言語学の面で豊かな遺産を残し、今日でもその影響が感じられるのが今日問題を解いただけでもわかるでしょ。ラテン語についてもっと楽しく学びたかったらまた後でいろんな本を紹介しようと思っているんだけどラテン語さんという方の書かれている「世界はラテン語からできている」というこの本がとっても面白いですよ。歴史にもすごく詳しくなれるし、国と国との関わり方や宗教などこれから生きていく中で知っておいたら役立つことがわかりやすく書かれています💖先生のお気に入りです!
https://amzn.to/42n1SHU 👈
わ!なんか面白そう!!
でしょ!カイトは歴史が大好きだからきっと好きになると思います💖
saraちゃんも国際関係について学んでいるからきっと役立ちますよ。
本当に役立ちそうです!言葉だけじゃなくその言葉の向こうにある何かが大切な時って
あるなと他の国の友達と話すときに感じることが時々あります。絶対読んでみます💖
そして先生!私、ヤマザキマリさんの「テルマエロマエ」という漫画持っています!
漫画も面白かったし、マリさんが途中でコラムを書いてくださっている内容も面白くて
古代ローマすごいなと思いました。
この本の最後では筆者のラテン語さんがヤマザキマリさんと対談もされているのでそれも楽しみに読んでくださいね💖
確かにそうですね。テルマエ(Thermae)というのはラテン語で実は「お風呂」とか「公衆浴場」を表していて「ロマエ」(Romae)はラテン語で「ローマ」のことなんです。ローマを舞台にした温泉や公衆浴場のお話だってわかりますね。
僕は映画を見たことがある!日本人もお風呂が好きだから
古代のローマの人たちもお風呂が好きだったってわかって面白かった!
わあ!こうやって考えるだけですごく楽しくなっちゃいますね。
はい!こうやって覚えた単語は忘れにくそうです!
まとめ
語源とは・・そして言葉とは・・
語源は記憶の補強にも役立ちます。単語がどのようにして形成されたのかを知ることで、それが覚えやすくなります。また、異なる単語の語源を比較することで、単語同士の関連性が浮かび上がり、学習がより効果的に進むでしょう。
言葉には文化が宿っています。単語の語源を知ることで、その言葉がどのような文化的な背景から派生しているのかを理解することができます。これは異文化理解においても非常に重要であり、言葉の向こうに広がる文化の豊かさを垣間見ることができます
ちょっと長くなっちゃったから語源の面白さについて、そして語源を使って
色々なことを学べる本は次回に紹介しちゃいますね。今本屋さんに売っているこの本も語源を使って単語がたくさん学べちゃう本だからここで一冊紹介しておきますね。
先生、さっきのpre-みたいなことを教えてくれる本なの?
そうなんです。イラストも可愛くてとってもわかりやすいからぜひ本屋さんに行ったら見てみてね。カイトだったらこちらの本がちょうどいいかもしれません。
ほんとだ!本屋さん行ってみる!
先生、私もカイトと一緒に行ってきます💖また語源について教えてくださいね。
もちろん💖行ってらっしゃい💖