センター試験の最終問題は得点で36点ありました。ここをきちんと読めて解けた受験生の方は大きくアドバンテージを得ることができたと思います。
私立大学の入試も、国公立大学の二次試験も長文問題は必ずありますのできちんと長文を読解する力をつけるためにもう一度きちんと復習しておきましょう。
そして今高一、高二のみなさんも共通テストに向けて長文を読む力というものをつけていきましょう。
さあ、問題を用意してくださいね。
第6問、段落ごとの内容把握のある長文を読もう
まず、この問題を最初から最後までさっと見てみると、最後にパラグラフとcontentの表がありますね。実はこの長文はまずここから目を通していくといいですね。
というのは表の下に、選択肢があるのですが、ここを読むと本文で書かれた内容がわかるはずです。ですからまずここを読んでみましょう。
パラグラフ | 内容 |
1 | 導入 |
2 | [51] |
3 | [52] |
4 | [53] |
5 | [54] |
6 | 結論 |
① 自動販売機が一つの国の中で広く存在することを可能にしたある一つの要因
② 自動販売機の誕生とどのようにそれが使われていたかという説明
③ 異なる形の貨幣が導入された後の自動販売機製造における困難
④ 過去における甘ざまな場所で売られていた自動販売機の商品の種類
ここを読むだけで、自動販売機のお話でどのように誕生しどのように広がりどのようなものを売っているのかみたいな話だなということがわかりますね。これを軸に読んでいくので本文はかなり読みやすくなるはずです。
それでは第一段落から読んでみましょう。
自動販売機は日本では本当ありふれたものでほとんどどこへ行っても見つけることができる。これらの自動販売機の中には電車の切符や食事券を売っているものもありスナックや飲み物を売っているものもある。自動販売機は何かを手早く、そして便利に手に入れたい人にとって特に役立つものである。
ここで自動販売機についての話が始まる導入部分となっていますね。日本ではどこに行ってあり、なんでも売っているということが述べられています。
第二段落を読む前に問1を見てみるとparagrafh2について言及されているので、まずは問いを読んで見ましょう。
問1
第二段落によると最初の自動販売機はどのようなことをするのが可能だったか?
では最初の自動販売機が何ができたのか探しながら読んでいきましょう。
今日自動販売機は国内のあらゆる場所で見つけることができるが、もともと日本で作られたものではない。最初の自動販売機はギリシャの数学教師によっておよそ2200年前に作られたと一般的には考えられている。この機械は寺院で礼拝の時に使われていた特別な水を売っていた。その水を購入したい人がコインを入れると、そのコインが紐のついた金属のレバーに当たるようになっていた。それからコインの重さによってそれが下に落ちていくまで一定量の水が注がれるのだ。このことによって人々は特別な水を同じ量だけ受け取ることができたのだ。
ということで問いの答えはわかりましたね。礼拝時に使う水を購入できたのですね。ということで選択肢の中からあっという間にこたえを選べますね。一応全て訳を書いておきますね。
① 人々がそこからある一定量の液体を手に入れることを可能にしたこと
もうこれしかないですね(笑)
② 古代ギリシャの数学の定理の本を提供すること
③ 礼拝を望むひとに寺院へ入ることを許可したこと
④ 自動販売機を作った人に一定の収入を提供したこと
問1の答えは①ですね。
で、ここで最後の表を見ると、[51]は②だとわかりますね。
[51]は②
では問2を見てみましょう。paragrafh(3)とあるのでまずは問題を見てみましょうね。
問2
第3段落によると自動販売機について次のどの記述のうちどれが正しいのか?
それでは第3段落を読んでいきましょう。
およそ1000年前、中国で鉛筆を売る自動販売機が開発された。その後1700年代になると、コイン投入式のタバコの販売機がイギリスのバーに現れてた。人がこの販売機で売られている商品が欲しい時には人々はコインを入れてレバーを回した。そうすると製品が落ちてきて購入者が手に取れるというものだった。しかしながら、1880年代になるまで自動販売機は世界中には広まらなかった。1883年に英国の発明家がハガキと新聞を売る自動販売機を作った。この機械が人気を博し、まもなく新聞、切手、他の商品を売る様々な自動販売機が多くの国々に現れた。1904年に日本でも自動販売機の利用が開始された。1926年に技術が発展したことによってより様々な製品の販売がなされるようになった。これにより自動販売機の産業は急速に発展することとなった。
色々な自動販売機が出てきましたね。選択肢を見てみましょう。
① ある英国の発明家の自動販売機は製品を様々な値段で販売した。
② 高い価値の効果が登場して自動販売機の売り上げが増加した。
③ 自動販売機の技術は何世紀も前にアジアで発見された。
④ 自動販売機は18世紀までに世界中に普及した。
訳の太字の部分がヒントですね。①は英国の自動販売機はハガキや新聞を売っていたので❌、 ②はこのようなことは述べられてない。③は1000年前の中国のことを言っているので⭕️、④ は18世紀まで世界中に普及しなかったとあるので❌
ということで答えは③ですね。
そしてここでまた内容がわかったので表の下のコンテンツを見てみると・・・[52]は④だとわかりますね。
それでは次の問いにいきましょう。
問3
次のうちのどれが第四段落の下線が引いてあるcounterfeitという単語の意味と最も意味が近いのか?
それでは第四段落を読んでいきましょう
世界的な自動販売機産業がその拡大において直面していた最も大きな問題はコインの使用ではなく、つまり紙幣だった。これは大変な難題であった。というのもずる賢い人間が機械を騙すようなお金を作るのは簡単だとわかったからである。このことによって自動販売機業界はより精度の高い方法を確立していかなければならなくなり、また様々な国がcounterfeitするのが難しくなるような貨幣を開発するための措置をとる理由の一つにもなった。今現在、自動販売機は技術的にも進歩し、現金に関する問題を防ぐということだけでなく、クレジットカードやさらに新しい形での電子決済にも対応できるようになっている。
ここは偽札などを作る人もいたという文脈ですので、紙幣を偽造するとすぐにわかりますね。
選択肢を見てみると・・
① 違法な交換を認める
② 無許可の模造品を作り出す。
③ 無認可の技術を制限する
④ 必要のない支援を打ち切る
unauthorized imitationが偽札のことですね。counterfeitは動詞で「書類・紙幣を偽造する」という意味です。語源はcontra(反対)とfaire(作る)です。同義語はfalseとfakeです。fakeは日本語にも馴染んできていますね。fake furなどファンションでも使っていますね。このように語源を知っていたり、接頭語などを知っていると意味を想像しやすくもあります。
答えは②ですね。
表の部分も見ておくともう明らかに③ですね。
③ 異なる形の貨幣が導入された後の自動販売機製造における困難
[53]は③です。
問4に進みましょう。
問4
第五段落によると日本における自動販売機について正しいことはどれか。
ということで日本の自動販売機について読んでいきましょう。
自動販売機の人気が最も高いのは日本である。現在日本には420万台以上の自動販売機が存在していてそのうち55%がお茶、コーヒー、ジュースなどの飲み物を売っている。日本が世界において自動販売機の中心となった大きな理由の一つは国全体を見た時の安全性である。自動販売機が盗まれないように監視しなければならない地域とは違って、日本ではどんな地域にもほぼ設置することができる。公共の安全性が驚くべき高さが日本を訪れる人を驚嘆させ、手にはいる製品の種類の多さも同様である。観光客はバナナ、生卵、袋に入った米など思いもよらない製品を売っている自動販売機の写真をよく撮っている。海外の人々にとっては自動販売機が日本の文化に特有な一つの側面であるとみなされているのは無理もないことである。
ということで日本の自動販売機について色々書いてありましたね。選択肢を見てみましょう。
① 外国人観光客は自動販売機で購入するのをためらう
② その4分の3以上が様々な飲み物を売っている
③ その自動販売機の中で売られている安全性の高い製品が顧客を惹きつける
④ 商品の種類が多いことが日本の自動販売機を世界に対して独特なものにしている。
①はこのようなことは述べられていないので❌、②は55パーセントくらいとあるので❌、③は安全なのは日本だから❌、④は上の部分の太字、Tourists often take pictures of machines that sell unexpected products like bananas, fresh eggs, and bags of riceとあるので正解ですね。
正解は④ですね。
表の部分は①ですね。① 自動販売機が一つの国の中で広く存在することを可能にしたある一つの要因
[54]は①
ではでは最後の問題です。あと少しですよ。
問5
この記事に最もふさわしいタイトルはどれか
では最終段落を読んでいきましょう。
自動販売機の人気と便利さとを考えてみると、近い将来において自動販売機が消えてなくなるような可能性はとても低いであろう。自動販売機は店員がいなくても様々な商品を売ることができる場所を提供しているのだ。今度寒い日に温かい飲み物を買いたくなったら思い出してみよう。少なくとも日本では自動販売機はきっとすぐそこにあるということを。
さあ、タイトルはこの記事のどの段落にも当てはまらなけばならないわけですから最後の表を見てみるとわかりますね。
自動販売機の誕生から使われ方、発展、そして問題とそこから何が生まれたか、そして最も自動販売機のある国(日本)での特徴、自動販売機のこれからについて というお話でしたね。
ということで選択肢を見てみましょう。
① 日本社会における自動販売機の文化的利点
② 歴史的観点から見た自動販売機の発達
③ 国際的な比較による自動販売機の経済的なインパクト
④ 現代科学技術を通じた自動販売機のグローバル化
①は日本だけのことを言っているわけではないので❌、②は歴史について述べているので⭕️、③はこのようなことは言われていないので❌、④も述べられていないので❌
ということで②が正解ですね。
このようにこの文全体の内容を段落ごとにまとめた表をヒントに解いていけば、確実に正解が手に入れられますね。
長文読解力をつけるのにはとてもいい問題です。解き方、読み方をしっかりと自分のものにしておくといいですね。
もう少し詳しく知りたければこちらの記事も参考にしてくださいね。