英検準1級の最初のイラスト問題は配点15点
英検の一次試験の結果が出ましたね。英検準一級の一次試験を突破して、二次試験である面接にも合格できる人は受験者全体の15パーセントぐらいだと言われています。
準一級の面接は2級の面接と比べてもさらに難しくなっています。
そして英検準一級の面接の配点は
- イラストを説明する問題・・・配点15点
- Q&A問題4問・・・・・・・・配点20点(各5点)
- アティチュード(態度) ・・配点3点
- 合計38点
となっています。そして英検準一級の二次試験である面接の合格基準スコアは512点です。(満点750点)つまり7割取らないといけません。ではこの38点のうちどれくらい取ればいいのかというのはCSEスコアの判定になるまであ大体22点以上と言われていました。(旺文社:英検準一級二次試験・面接完全予想問題集)参照
つまりこの一番最初のイラストを説明する問題は非常に大きな配点なので、ここでいかに点数を取ることができるかが、面接合格への大きなポイントになるのです。
どのように面接へ向けて練習していけばいいのか、面接の問題に取り組むコツをお教えしますね。
英検準1級の最初の問題に取り組みましょう。
Hi! アリス先生!
英検準一級合格しました!
おお!Sara!
頑張りましたね。おめでとう!
結果が出るまで本当にドキドキ
しました!次は面接ですね。
どうやって取り組んだらいいのか
教えてください!
OK. 面接もかなりタフなので
しっかりとやり方をつかみましょうね。
英検準1級の最初の問題はどんな問題?
面接は3級から始まり、準2級、2級と進み、一番最初の問題は、まず与えられた問題カードに書いてある、パッセージを20秒間黙読したあと、声に出して読みます。
そのあと、Question No1で読んだパッセージについての質問が面接官からなされますね。
先生、準一級も同じような問題ですか?
いいえ。これが少し違うんです。
え???そうなんですか?
どうしよう。。
大丈夫ですよ。二級の問題のNo3で
3コマ漫画を見て、説明する問題がありましたね。
今度は4コマ漫画なんです。
準1級の最初の問題は・・・・・
- お題が一つ与えられています。
- その下に四コマ漫画が描かれているので一コマずつ順番にその絵の状況を表しながらお話を作っていきます。
- 「お話の最初はこの文から始めてください。」という文があります。
- 1分間漫画を見て考える時間がありますので、しっかり考えてお話ができるようにしましょう。
- お話する時間は二分間です。
わあ!時間制限があるのってなんか緊張しますね。
しかも受験者は二分間を時計で
見ることはできないのです。自分で
うまく感覚をつかんで行かないといけない
のです。
あとで詳しく説明しますね。
では実際にやってみましょう。
Here's your card.
Thank you.
You have one minute to prepare before your narration.
You have one minute to prepare This is a story about a couple who ran an open-air
cafe in a town. You have two minutes to prepare the story. Your story should begin with the following
sentence:
One day, a couple was at their cafe.
OK. (わー難しそう。。)
after one minute・・・・
Please begin.
One day, a couple was
at their cafe.
They were looking at the
sales of their cafe. The man
told his wife that they need more
customers.
時制の一致でneed はneededとしておきましょう。
The next day
The next day , he was putting a poster
and she gave a paper to some people.
paper はflyerに変えましょう。paperは可算名詞の時は(aがついているのでそうみなされます)「論文」の意味になっちゃいます。a sheet of paperなら減点にはならないかもしれませんが、flyerが一番この状況に合いますね。
Two weeks later
Two weeks later, there were a lot of customers
in their cafe. They were enjoying the party. The man
was serving some coffee.
The following morning
The following morning,
many people were coming to their
cafe and complained. The man was
listening to the complaint from the
woman.
Saraちゃん、なんとか4コマ全て話すことができましたね。
でも・・・・
Sara, 今のナレーションどれくらいの
時間だったかわかる?
緊張しててあんまりわかりませんでした。
そうですね。今のナレーション実は
1分くらいしかなかったの。
そうなんですか?結構
言い忘れと言うか、描写忘れがたくさん
あると思いました。
チラシも英語でどう言うのかわからなかったので
paperと言っちゃったし、paper数えられないのに
aをつけちゃってしまったと思ったり。。
チラシって難しいですよね。
flier(flyer)とかadと
言うんですけど、
難しければ別の言葉で言おうと
することは大事ですよね。
どのようなことに気をつけて描写すれば良いのでしょうか
まず、一コマ一コマの説明を詳しくする必要があります。2分ナレーションの時間があると言うことは単純計算で一コマ30秒と言うことですね。
と言うことは大体一コマ3つの文くらいで描写するようにするといいでしょう。
Saraちゃんの文は文法的には間違っている文はほとんどないのですが、文が一コマ2つくらいしかないので、内容的にも描写が少なすぎているのです。
目を閉じてナレーションを聞いた時に、書いてあるイラストが目に思い浮かぶようなナレーションをしていくと言うのが大事です。
ではSaraちゃんとどう考えていったらいいのかを一コマ一コマで考えていきましょう。
実はこの4コマ漫画は起承転結を考えながら読んでいくといいのですね。
この一番最後の4コマ目が実は次のQuestion No1へと繋がるのです。。。
- 問題提起
- 問題解決への案・取り組み
- 問題解決に成功、しかしちょっと暗雲が・・
- いいと思ったのに新たな問題発生
一コマめ・・・問題提起
一コマ目では、このカフェでの問題提起をすると思ってくださいね。カードの上に「このお話は〜についてのお話です。」この問題ではThis is a story about a couple who ran an open-air cafe in a town.とあるので、最初カードを渡されて1分考える前にきちんと目を通しておくことが必要です。
Saraちゃん、この絵を見てどんなことを思う?
伝えなければならない情報を考えてみてね。
はい。まずはOne day, a couple was at their cafe.と
言わなければならない文を読みます。
あとは二人でパソコンで売り上げの推移を見ているのだけど
売り上げが下がってきてるから、男の人が
奥さんにもっとお客さん来て欲しいねと言っているという
ことですね。
英語でいうとどうなるかな?
トライしてみてね。
One day, a couple was at their cafe. They are looking
at the sales figures which showed the sales of their cafe
had been falling down in a couple of months.
The man told his wife that they needed more customers.
いいですね。3つの文になっているし
グラフの内容もしっかりと表せていますね。
そしてカフェのいまの状況もわかり、男の
人のセリフへと続きますね。
では次のコマへ進みましょう。
問題解決への案・取り組み
さあ、このイラストではどんなことを
言ってるのかな?
売り上げを上げるために
ポスター貼ったりしてますね。
Summer party nightをする
ということですね。
さっき私はポスター貼ってるとか、
チラシ配ってるとか
しか言ってませんでした。
なんのためのポスターなのか、
なんのためのチラシ
なのかをきちんと説明して
おかないといけませんね。
そうですね。なんのためのポスターや
チラシなのかを説明できると問題解決の
ための案の内容が誰にでもわかるように
なりますね。
ではこれを英語にしてみましょうか。
はい!
The next day, the woman was
at the entrance of
their cafe
and she gave flyers that said
the cafe was holding parties
during summer.
The man was putting up
some advertisements for the
parties.
いいですね。チラシなどの内容もわかり、
次の一コマへの繋がりも良くなりますね。
問題解決に成功する!!・・と思ったらちょっと暗雲が・・
さあ、この絵の説明をしておきましょう。
この3コマ目は結構重要ですね。
Saraちゃんどのようなことを述べたらいいのかな。
今見たらすごく訳し忘れというか、
説明し忘れが多いです。
まずはパーティが夜に行われてて
たくさんの人が楽しんでいます。
男の人はコーヒーをみなさんに出して
いて、女の人は音楽をかけている・・
わあ。これは実はすごく大事なことですよね。
次の文につながる大事なことを説明し忘れてました。
それからご近所さんにうるさくて眠れない人が
いるというのを説明していませんでした。
これが成功したかに見えるけど・・・のとこですね。
たくさんのいうべきことを見つけましたね。
いいですよ。このように柔軟に考えていく
ことが大切です。
先生じゃあ英語でまとめてみます。
Two weeks later, the cafe was crowded
with customers who had come to their
cafe. Some customers enjoy drink and food
with their friends or family and others enjoy
talking . The man was serving coffee and the
woman was playing music loudly.
A man in their neighborhood seemed disturbed
by the noise.
いいですね。パーティの雰囲気も
主人公の様子もわかるし、問題が
新たに発生したこともわかりますね。
新しい問題発生
では最後のこのイラストは何を
言おうとしているのかな。
このイラストは次のQuestion No1にも
つながるのできちんと描写しておく
ことが大事ですよ。
近所の人がたくさんカフェにきて、
昨日のパーティの音楽がうるさすぎて
寝られなかったと苦情を言いに来てますね。
そうですね。
そしてここで気をつけないと
いけないのは、この次のQuestion No1で
「もしあなたが〜だったら」という問題が
くるということです。
ここも少し頭に入れておくといいですよ。
はい!
ではやって見ますね。
The following morning, a group of people who live near
their cafe came to the cafe. One of them told the woman
he had not been able to sleep the night before
because of the loud music and the man was listening to
a woman's complaint over the phone.
はい。とてもうまく状況説明ができていると
思いますよ。
このように各コマをきちんと説明しようと
思うと、やはり、3つの文をいうことになり、
逆に3つの文を言おうと思うと、詳しくイラスト
を見るようになるので、
3つの文を作ることを頭に入れておいてくださいね!
先生ありがとうございます!
ではここでどのようにイラスト問題をを解いていったらいいのか流れを説明します。
ナレーションを考える(一分間)
- カードの上の文を見て何についての話かを捉える
- 中心人物とどこで起きている出来事なのかを見る。
- イラストを一コマずつ見て、ストーリーの流れをとらえる。(1分しかないの日本語でOKです)
- 一コマめ・・・問題提起 今現在よく起きているような問題が提示されます
- 2コマ目・・・その問題を解決するために中心人物が解決策を考えて、実際に行動していきます。
- 3コマ目・・・2コマ目の解決策によって問題が解決したかに見えます。しかし・・・・
- 4コマ目・・その解決策が原因で新たな問題が起きてしまいます。
Please begin.という指示の後にナレーションをします(二分間)
制限時間は2分ですが、どれくらい時間がかかっているのか、時計を見ることはできません。
ではどうすればいいのかというと、各イラストを3文で説明すると思うといいでしょう。
そして各コマ三つの文を作ってナレーションをした時にどれくらいの時間がかかるのか、時間を計ってみると自分の中で時間の感覚がわかると思います。
各コマに移る時に、時間を表すフレーズが書かれていますので、それをうまく使って次のコマに移るようにしましょう。
- 「誰が」「何をした」
- 「誰が」「〜と言った」
- 「誰が」「どう感じたのか」
これを一コマに入れるようにすると自然に3つの文が作れますね。
そして色々な人の行動を表す表現、または気持ちを表す表現などを覚えておきましょう!
人の行動を表す表現
「AがBに〜と言った」・・・A said to B ".........セリフ........."
直説法でいうと、時制とかあまり気にせずに
言えるのでいいですね。
「AがBに〜と言った」・・・A told B that ・・・・
間接話法で述べる場合は、時制に気をつけてくださいね。
「AがBに文句を言った」・・・A complained ( to B) that~
このナレーション問題では
何か問題が起こるパターンなので
文句を言ったは覚えておくといいですね。
「AがBに〜とアドバイスした」・・・A advised B that~
問題解決のために誰かがアドバイスしたという
状況も結構あります。
「AがBに〜と提案した」・・・・A suggested B that~
誰かが問題解決のために何かを
提案んしてくれたもありそうな
表現ですね。
「Aは〜をすることを決めた」・・・A decided to do~
これも問題解決のために中心人物が
しそうなことですね。
人の気持ちを表す表現
「Aは〜に驚いた」・・・A was surprised at ~
いろんな場面に出てきそうですね。
「Aは〜にショックを受けた」・・・A was shocked by ~
最後の場面で使えそう。。
「Aは〜に喜んだ」・・・A was pleased with ~
3コマ目で使えそうですね。
「AはBのことを羨んだ』・・・A was envious of B
一コマ目で使えそうですね。
このような様々な表現を使うことによって、ナレーションのクオリティも上がり、イラストの内容を細かくよりわかりやすく説明することができるようになります。
ナレーションを考える一分間とナレーションの二分間の感覚をつかみましょう。
自分で時間をはかりながら、鏡の前で練習するといいですね。
さらにYou tubeでこんな動画を見つけました。実際に面接官と面接している感覚が味わえると思います。
過去問を用意して実際に面接をしているつもりでやってみると、ナレーションを考える時間、ナレーションする時間の感覚が自分のものになると思います。
リンクを貼らせてもらいますね。
先生、どうでしたか??
素晴らしいです。時間も1分50秒くらい
ですからとてもいいですね。
ナレーションを考える時に流れをしっかり
つかんでおくのと、一コマ三つの文で表そうと
すると無理なく自然にいえますね。
まとめ
ここまでかなり詳しく最初のイラスト問題について説明してきましたが、いかがでしたか??
このようにしっかりとどうすればいいのかを考えてナレーションができると、
英検最初の問題をしっかりと言えた!という自信にもなり、後のQuestion No1からNo4までの問題も自信を持って解くことができますね。
過去問題集にはたくさんの問題がありますので、この記事でお伝えしたテクニックを使いながら、実際に時間のイメージトレーニングもしながら練習してみてくださいね。