センター試験第一問(発音・アクセント)の問題集と配点
さあ、センター試験の第一問は、発音、アクセントです。AとBに分かれておりAが発音問題が3問、Bがアクセント問題で4問、計7問、各2点ですから第一問の配点は14点になります。
発音をきちんとするためには
発音、アクセントは小さい頃から英語に触れている生徒さんはあまり問題はないのですが、中学、高校からAlice先生のところに来られている生徒さんの中には苦労している生徒さんもいらっしゃいます。
この差は何か!
これはやはり、常日頃から発音しながら英語を勉強をしていなかったことにあると思います。英語を小さい頃から始めるお子様は、字からよりは音から入ります。音から入ってアルファベットで書くとどのようになるのかという順番になるのですね。
じゃあ小さいうちにやってなかったら無理なのかといえば、そうでもないのです。小さいうちにやっているお子様が発音、アクセント問題が自然に解けるのはなぜかを考えるといいですね。
つまり音!にして読んでいくことができるといいということですね。
今、中学生、高校生の方は教科書の右端、左端にある英単語を必ず声に出して読むようにしましょう。あとセンターまで少ししかないという生徒さんも例えばセンター過去問の発音、アクセント問題を声に出して読むようにするといいですね。
発音記号について---phonics
Alice先生、でも発音記号って難しいですよね。
確かに見た目は難しそうね。でもね、実は発音しやすいような記号になっているのよ。
え〜?そうなんですか?例えばどんな感じですか?
そうですね。例えば「ねこ」は英語でいうとcatですよね。
はい!そうです。
このcatのaの部分なんですけど発音記号を見るとkˈæt(米国英語)です。このæの部分はアルファベットのaとeの組み合わせなんです。このaとeの発音自体はフォニックスという発音方法で海外のお子様たちはこんな歌を歌いながら発音方法を覚えているの。
確かに!この発音方法を使って単語は発音してるかも!
そうですよね。全てが当てはまるわけではないのですが、初めての単語を読むときには役に立ちますよね。この歌のaの発音とeの発音を組み合わせたものが、catのaの発音になるのですね。イギリスはもう少しaの発音の方が近いんですけどね。
確かにそういうことを知っているだけで違いますね。
そうそう。
また歩くという意味の単語のwalkの発音記号は
「wˈɔːk」なんだけどこのɔːの部分のɔは、口を日本語の「お」の発音の形にするということなの。お口の形と記号の形似てるわね。
ほんとだ! じゃあ:という記号は伸ばしてるってことかな?
カレン、すごい!そうなのよ。つまり日本語の「お」の発音のお口の形にして、その音を伸ばしていくってことね。
じゃあ自分の自信のある単語を使いながら発音記号も見慣れていくといいですね。
そうよ!そうすることで発音自体もネイティブのように発音もできるようになるし、センター試験のような発音問題も解けるようになっていきます。
でももう時間がない!センター試験での発音・アクセント問題を解くコツは?
でも先生センター試験まであと少しなんです!ちょっとしたコツを教えてください。
Sure, Karen.もう時間がわずかだものね。では発音アクセント問題のコツを教えるわね。
カタカナ英語に気をつけましょう
一番気をつけなければいけないのは日本語になっている英語です。つまりカタカナになっていて日本語に溶け込んんでしまっている単語は要注意です。
特に私は「コート」「ボート」などカタカナで伸ばす「ー」という音の単語は気をつけるべきだと思っています。
「ー」という音なので先ほどお話ししたwalkの発音記号の「wˈɔːk」のɔːと同じ発音のような気がしませんか?
しかしcoat, boatの単語の発音記号はcoatはkóʊt(米国英語)/kˈəʊt(英国英語)、boatはbəʊtなんですね。つまり「ー」の部分を伸ばしていない!のです。
他にカタカナ英語になっていて発音に気をつけるのはradioやstudium、allergy, virus、energyなども挙げられますね。energyは最近でこそenergy drinkの売り上げアップで「エネルギー」ではなく「エネジードリンク」という日本語としても定着してきましたね。このようなカタカナ英語には気をつけましょう。
またアクセント問題でもカタカナ英語は気をつける必要があります。例えばelevatorやvoluntterやengineerなどの単語のアクセントの位置も間違いやすいですね。下記にいくつか記しておきますね。
発音注意!
- caot---------kóʊt(米国英語)
- boat---------bəʊt
- radio-------réɪdioʊ (米国英語)
- stadium---steɪdiəm(米国英語)
- allergy------ælɚdʒi(米国英語)
- energy------énɚdʒi(米国英語)
- virus---------vάɪ(ə)rəs(米国英語)
- bowl---------bˈəʊl(英国英語) 野球のballはbˈɔːl(米国英語)です。
アクセント注意!
- volunteer-----vὰləntíɚ(米国英語)
- elevator-------éləvèɪṭɚ(米国英語)
- engineer------èndʒəníɚ(米国英語)
- hotell----------hòʊtél(米国英語)
<ou>の発音の単語(一番出そうな気がします...)綴りはo(oは色んな発音あるので気をつけてね)とoa、の単語が難しい。oaの綴りの例外はabroadとroad.ow,ouの綴りはちゃんと読めそう
自分にとって「え!?意外!」と思う単語をしっかり覚えてね。出る可能性が高いと言えます!
alone(一人ぼっちで)、cold(冷たい)、glove(地球), home(家)、only(唯一の)、host(主人)、cocoa(ココア)、joke(冗談)、both(両方の)、local(その土地の)、open(開く)、post(ポスト)、photograph(写真)、moment(瞬間)、 total(全体の)、folk(人々)
coast(海岸)、boat(ボート)、coat(コート)、coach(コーチ)、approach(〜に近づく)、loan(ローン、貸付)、toast(トースト)、road(道路)、boast(鼻にかける、自慢する)、coal(石炭)
先生、確かに意外なものばかり〜〜!
例外のabroad(外国)とbroad(幅が広い)は
ɔːの発音です。
know(知っている)、own(自分の)、below(下の)、low(低い)
shoulder(肩)、though(〜だが、〜だけど)sew(縫う)
ooの綴りは大体読めるはず。bookやgoodのように<u>と詰まるもの、soonやcoolのように<u:>と伸ばすもの。bloodとflood<ʌ>を覚えよう
blood(血)、flood(洪水)のようにʌと発音するものが読めない人が多いです。
<au>の発音を含むものはよく出ます。綴りはouとow。みんながよく間違えるのはdrought,allow,drown(全部<au>ですよ)
proud(誇りに思う)、bough(大枝)、pound(ポンド)、ounce(オンスー単位)、foul(汚い)、ground(地面)、drought(干ばつ)、boundary(境界線)
outは<aut>と発音しますね。この発音です。
allow(~を許す)、brow(額、眉毛)、drown(溺れ死ぬ)、cow(牛)、crowd(群衆)、owl(フクロウ)vow(誓い)、
この発音はhow<au>の発音です。
owには<au>と発音するものと、<ou>と発音するものがあり、綴りも似ていてこんがらかるものを記しておきますね。
crowd(群衆)は<au>-----------crow(カラス)は<ou>
allow(〜を許す)は<au> ------arrow(矢)は<ou>
そしてknowledgeも要注意
knowは<ou> ですが、knowledgeは<a:>という発音です。
<ʌ>の発音にも気をつけよう。綴り字はいろいろあります。-o-や、-oo-や-ou-,-u-があります。
-o-の綴りの単語はたくさんありますが、color、government, come, money. mother, nothingなどは<ʌ>と読めると思います。下の単語は発音は<ʌ>なのに間違えて発音してしまう単語ですから要注意
comfort(快適さ)、glove(手袋)、monkey(サル)、front(前部)、oven(オーブン)、tongue(舌)、won(勝つwinの過去形、過去分詞)
確かに「オーブン」とか「モンキー」って読んでしまいそうです!
-oo-の綴りで<ʌ>の発音は先ほど述べたbloodですね。-ou-の綴りで<ʌ>の発音のものは結構みんな読めます。country(国)、cousin(いとこ)、rough(粗い)、couple(カップル、一対)、trouble(トラブル)
-u-の綴りで<ʌ>の発音もフォニックスのuの発音と同じなので結構みんな読めます。accustom(~を慣らす)、fund(基金)、custom(習慣、慣習)、cut(切る)、funny(面白い)
よく間違えるのは
tunnel(トンネル)、button(ボタン)です。<ʌ>の発音ですよ。
<a:r>と<ɚːr>の発音は少しわかりにくいので気をつけましょう。<a:r>は明るい感じ、<ɚːr>は暗い感じ
間違いやすいのはheart<a:r>と、hurt<ɚːr>と、heard<ɚːr> ♡̷は明るいという感じで覚えるといいかも
<ɚːr>と<ɔ́ːr>もよく間違える発音です。綴りのせいだと思います。
<ɚːr>の発音のwork, worm, word <ɔ́ːr> の発音のwalk, warm
<úː>の発音を含む単語で読み間違えやすいもの
grew(growの過去形)、flew(flyの過去形)、tomb(墓)
eaの綴りのある単語は<íː>と伸ばすものと<e>と短く発音するものがあるので注意しましょうね。
<íː>の発音の単語------read(読む)、deal(扱う)、heal(癒す)、clean(綺麗にする)、mean(意味する)
この伸ばす発音の単語の派生語でみんな発音を間違えてしまうんです。「読む」という意味のreadの動詞の変化はread-read-readでスペルは同じですが、発音が<íː>-<e>-<e>となりますね。これと同じことですね。
spread(~を広げる)、dealt(deal扱うの過去形、過去分詞)、health(健康)、cleanse(~を綺麗にする)、meant(mean意味するの過去形、過去分詞)、、said(sayの過去形)、bury(〜を埋める)、deaf(耳が聞こえない)、meadow(牧草地)、peasant(小作農)、tread(踏む)
本当に間違えそう!気をつけて何度も発音してみます!
綴りがaの<ei>の発音の単語の発音も間違える人は多いです。
aの綴りは<ei> だけでなく他にも<ǽ>と発音したり、<a:>とも発音するので気をつけてね。
ここも日本語になっているものに気をつけてくださいね。
<ei>と発音しますよ。change(変化する)、stadium(スタジアム)、major(主要な)、chaos(カオス、無秩序)、danger(危険)、radio(ラジオ)、label(ラベル)、vague(漠然としている)、sacred(神聖な)、nature(自然)
確かに日本語になっているものが多い!
lavelは思い切り、「ラベル」と思って読んでました。音楽会社が「レーベル」って言ってるのが正しかったんですね!
natureが<ei>と発音するのでよく間違えるのが
mature(成熟した)という単語です。こちらは
<mətúər>と発音するので気をつけてくださいね。
<íː>と伸ばす発音の単語の綴りはeaは読めるけど、eの綴りの単語を伸ばさないで発音する人が多いです。気をつけましょう。綴り字がeiとiも要注意
eaの綴りの単語です。peach(桃)、read(読む)、increase(増える)、neat(きちんとした)、creature(生き物)、feature(特徴)、cheat(騙す、カンニングする)、beneath(下に)、breathe(息をする)teach(教える)
「息」という名詞のbreath<bréθ>、は<e>と発音していますが、動詞の「息をする」というbreatheは<íː>と伸ばす発音なので気をつけてね。
eがつくだけで発音が変わっちゃうんですね。
-e-の綴りの単語です。appreciate(感謝する、正しく理解する)、equal(等しい)、theme)(主題)、evil(邪悪な)、female(女性)、material(材料)、fever(熱)、species(種(しゅ))、illegal(不法の)、recent(最近の)、vehicle(乗り物)、decent(きちんとした)
見た目がeで短いので、まさか伸ばす単語とは思っていない人がとっても多いです。大げなくらい伸ばして声に出して発音してみてくださいね。
本当ですね!equalなんて本当短く発音していました!
eiの綴りの単語です。receipt(レシート)、seize(掴む)、ceiling(天井)
iの綴りの発音の単語はこの2つを覚えましょう。police(警察)、unique(唯一の、ただ1つの)
policeは「ポリス」かと思ってました!伸ばすんですね!
<i>の発音を含んでいるものは綴りもiのものが多いですが、例外もあるので覚えておきましょう。
綴り字が-i-のものにはimage(印象)、window(窓)、driven(driveの過去分詞)、risen(rise「上がる」の過去分詞)
綴り字が-i-以外のもの、women(女性)、typical(典型的な)、business(商売、仕事)
<ai>の発音を含んでいるものの中には<i>の発音と間違えてしまいやすいものもあるので気をつけましょう
climate(気候、天候)、alive(生きて)、precise(性格な)、polite(礼儀正しい)
liveは<I>の発音ですが、aliveは<ai>ですよ
height(高さ)は<ai>です。
chの綴りの単語の発音には3通りあります。大きな声で読んで自分のものにしていきましょう。
<tʃ>の発音は多分churchで最初に覚えていると思います。
church(教会)、choice(選択)、chamber(部屋)、arch(アーチ)、chalk(チョーク)search(調査)
<k>の発音には気をつけましょう。
chaos(混沌)、architect(建築家)、chorus(合唱)、chemistry(科学、二人の相性)、ache(痛み)、monarch(君主)、scheme(事業計画)、scholar(学者)
<ʃ>の発音のものはmachine(機械)です。
thの綴りの発音は有名ですが、θとðです。みんなだいたい読めるのですが、派生語は要注意
θの発音のもの
bath(お風呂)、breath(呼吸)、method(方法)、sympathy(同情)、worth(価値)、thirsty(喉が渇いている)
ðの発音のもの
bathe(入浴する、〜を入浴させる)、breathe(呼吸する)、worthy(値する)thus(このようにして)、smooth(滑らかな)
確かにbathとbatheとか間違えやすそう!
ghの綴りのものは三種類の発音の仕方(1つは黙字と言って発音しません)がありますが、あまりないので発音しえ覚えましょう。
<f>の発音はrough(粗い)、cough(咳)、tough(タフな、丈夫な)
<g>の発音はghost(おばけ、幽霊)
黙字はeight(8), high(高い)、night(夜)、neighbor(隣人)
sの綴りは要注意。<s>の発音なのか<z>の発音なのか悩む人続出。<ʃ>の発音は読めます。
これは多くの人が間違えて発音を覚えてしまっている綴りなんです。しっかりと声に出して覚えるようにしましょう。動詞か名詞か悩むときは簡単な例文を作って覚えるといいですね。
<s>の発音のもの
loose(ゆるい)、cease(中止する、終わる)、pulse(脈拍)、closely(密接に)、increase(増える、〜を増やす)、purpose(目的)
<z>の発音のもの
advise(忠告する)、lose(~を失う)、disease(病気)、news(ニュース)、tease(~をいじめる)、cosmos(宇宙)、tigers(tigerの複数形)、disaster(災害)
え??動詞のadviseは「アドバイス」じゃないのですか?newsって「ニュース」じゃないんですか?トラの複数形もてっきり「タイガース」と思っていました。
そうなの。adviseは動詞で名詞はadviceです。こちらのcの発音は<s>なの。newsは「Newsweek」という雑誌があるんだけどこれは日本語でも「ニューズウィーク」と言ってるのでこれで覚えましょう。「タイガース」はプロ野球チームもあるし。確かにそう思っちゃいますね。
黙字には気をつけましょう。
Alice先生、さっきも先生がおっしゃっていた黙字ってなんですか?黙っている字?
Tat's right,Karen.
そうなんです。発音しないアルファベットのことをそう言います。例えば「時間」を表すhourのhは発音してないですよね。ですから「私たちの」という意味の単語のourと発音が同じなの。
I see. わかりました!そういえば、昔「くし」という単語のcombを「コンブ」と読んじゃって笑われちゃったことありました!
そうそう。先生も同じ経験したことありますよ。結構たくさんあるので覚えておきましょうね。
黙字色々。楽しみながら声に出して(黙字は声に出しませんが(笑)単語は声に出して覚えましょう。
読まないb
comb(kóum)「くし」、climb(kláim)「〜を登る」、debt(dét)「借金」、subtle(sʌ́tl)「微妙な」, bomb(bɑ́m)「爆弾」, doubt(dáut)「〜を疑う、疑い」,
読まないc
muscle(mʌ́sl)「筋肉」
読まないd
handsome(hǽnsəm)「ハンサム」
読まないh
hour(áuər)「時間」, honest(ɑ́nəst)「正直な」,exhibit(igzíbit)「展示する」,honor(ɑ́nər)「名誉ある」,rhythm(ríðm)「リズム」、
読まないk
knight(náit)「騎士」,knee(níː)「膝」,knife(náif)「ナイフ」,
読まないm
autumn(ɔ́ːtəm)「秋」,column(kɑ́ləm)「コラム」,
読まないp
receipt(risíːt)「レシート、領収書」,psychology(saikɑ́lədʒi)「心理学」
読まないs
island(áilənd),「島」
読まないt
fasten(fǽsn)「〜を締める」,castle(kǽsl)「城」
読まないw
write(ráit)「書く。〜を書く」, sword(sɔ́ːrd)「剣」,wrinkle(ríŋkl)「しわ」,
先生、たくさんあるけど、発音をしながら覚えていくといいですね。
そうですね。英語は言葉ですから、単語はもちろん、声に出していくことはとても大事です。実際の試験にも必ず役に立ちますよ。
発音の部分が長くなりましたので、次の投稿ではアクセントについてお話ししますね。
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